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2007年08月13日

平和無防備条例ニュース NO89


いよいよ8月19日沖縄戦映画GAMA「月桃の花」上映へ

沖縄戦映画 GAMA 月桃の花

8月19日(日)藤沢市民会館

1回目 上映11時 (開場10時30分)
2回目 上映14時 (開場13時30分) 
3回目 上映18時 (開場17時30分)

予約・問い合わせ tel/fax0466(82)4243 岡村 0466(34)5843 島田
主催 戦争非協力・無防備地域条例をめざす藤沢の会  
協力 平和都市をつくる会・ふじさわ / 湘南映画愛好会


上映で寄せられた感想より
●自分が沖縄戦をほとんど知らないことに気づかされました。受けた衝撃が大きいです。ぜひ、戦争を知らない子どもたちに見てほしい。(学生)
●沖縄に残る悲しみと、この事実とに向き合って一人ひとりが自分の事として考えることが、これから生きていく人間として必要なのだと思いました。高校生)

沖縄戦では、日本で唯一地上戦になり、住民が戦争に巻き込まれ、20万人以上、亡くなりました。
タイトルの「GAMA」は、沖縄のどこにでもある鍾乳洞のことで、多くの住民が、この自然の壕に避難した場所です。「月桃」は、沖縄の6から7月ごろに咲くピンクがかった白い花で、この花が咲くころ、人々は沖縄戦で亡くなった家族を思いだすのです。

 沖縄戦の敵は、米軍だけでなく、住民は、日本軍からも仕打ちを受けました。GAMAの中では、子供が泣き出すと、日本軍がうるさいと敵から見つかるので、毒おむすびで殺すように強制し、また食料の強奪や、GAMAから追い出すなど、住民への弾圧を加えたことが、戦後の証言で明らかになっています。この映画は、子供を抱えた一人の母親の体験を劇映画にした作品です。

作品の中で海勢頭豊作曲の「月桃」という歌が流れます。とてもやさしくゆったりした曲で、沖縄では子どもたちに親しまれています。

 私たちは、戦後50周年につくられたこの映画を、戦後62年の今、再び上映することにしました。それは、無防備条例運動の中で訴えてきた「軍隊は、住民を守らない」ことを沖縄戦が示し、再び日本を戦争する国にしないため、多くの市民に「戦争の実相」を知ってほしいという思いからです。

今年3月、文部科学省が高校教科書を検定して、出版社に対して、「日本軍が集団自決を強要した」の表現を削除するよう強制し、その結果出版社は「住民が集団自決に追い込まれた」と、まるで住民がすすんで行った表現に変えました。このように沖縄戦の歴史が捻じ曲げられ、戦争の真実が骨抜きにされようとしています。戦争を体験した人が少なくなり、戦争の歴史が書き換えられ、美化されていくことがとても心配です。

 この映画は、多くの子供たちにもぜひ見てほしい映画です。ご家族でぜひ見に来てください。


投稿者 藤沢の会 : 00:40 | ニュース