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2007年04月05日

無防備ニュース NO87

2007年3月19日 戦争非協力・無防備地域条例をめざす藤沢の会
藤沢市は国民保護計画のパブリックコメント(市民の意見)を一切反映せず!国の指示通りの計画は、住民「保護」ではなく、自衛隊と一緒に戦争する訓練です。今後は、計画の全面変更を要求します。
 藤沢市の国民保護計画は、昨年、10月に、市民へのパブリックコメントが行われ、35人、115件の意見が寄せられました。しかし、12月開催された藤沢市国民保護協議会(計画を審議する集まり)では、市民の意見の内容は報告されず、協議の参考にさえ扱われませんでした。ようやく、3月に発表されたパブリックコメント結果では、計画に反映したもの0件、記述に考慮したもの0件という結果に終わりました。この結果だけでなく、藤沢市は、市民参画どころか、他の市よりも市民を軽視する姿勢が見られます。

その① なぜ藤沢市は市民の意見を計画案を決める前に公表しなかった?
藤沢市パブリックコメント手続き規定」という規則により、パブリックコメントの内容が、協議会で報告されませんでした。計画案を決定した後で公表するのでは、意味がありません。 川崎市では、計画の意思決定前の協議会に、パブリックコメントの内容が公表されています。

その② なぜ、市民への説明会要請を拒否するのですか?
  大阪の堺市、大田区など、いくつかの市町では、計画をつくる段階で、市の説明を聞く場が設けられ、1市民と意見を交換し合っています。市が、市民の意見を聞く姿勢であれば、いつでもできることです。

その③ なぜ、市民参加を拒むのですか?
 岐阜県の多治見市では、国民保護計画についての識者の意見を広く求めるために、賛成派と反対派の2人の学者の対談の場を設け、多くの市民が傍聴できるようにしました。藤沢市では、協議会の傍聴さえ、自由にできず、人数制限が施されました。また、協議会の委員の公募は行われませんでした。

その④ パブリックコメント(市民の意見)を一切反映せず
パブリックコメントを計画には反映した件数及び記述修正は0件でした。これだけ、市民の声を無視してしまうのは、国の指示する保護計画と違う、独自の計画をつくるという姿勢が無いからです。
採用しない理由は、「国民保護法に基づいて作成した」という理由が多く、説明になっていません。

パブリックコメントに対する市側の回答 
(詳細情報は、藤沢市ホームページを参照するかは、災害対策課に問い合わせしてください。
 パブリックコメントに対して、市は、なぜ反映しないのかを回答しています。回答といえないものが、多いのですが、一部を紹介します。

○ 「憲法9条に違反している」、「戦争準備そのもの」という意見に対しては、「計画は住民の避難について・・定めるもの」という一般的な国民保護計画の説明を回答。憲法9条に違反しているという点、戦争準備するものという意見には、一切応えていない。

○ 「国民への協力要請にあたり、不利益秋が及ばないようにする。」「国民に対して、いかなる強制も行ってはならない」という意見は反映していない。つまり、はっきり「強制しない」を明記することは、避けている。

○ 「自衛隊派遣は、ジュネーブ条約の軍・民分離の原則違反」の意見には、応えていない。
「本市として、国民保護措置を円滑に実施するため必要があるときは、法に基づき自衛隊の部隊等の派遣を要請する」と回答。自衛隊と一体になった訓練を行おうとする意思が強く出ている。
3/15 藤沢市が、保護計画を、全議員に報告会を実施。市長が、国民保護計画の経過と内容を説明し、各議員から質問、意見が出されました。(一部紹介)

植木議員(神奈川ネットワーク運動)「協議会には、公募が行われず、市民が入っていません。パブリックコメントの結果が協議されていないのは問題です。市民の声を入れるべきです。」

加藤なを子議員(日本共産党)「市民への強制をしないと明記するべき。「国民保護」の名で、戦争体制にし、軍事行動を優先させるもの」
柳沢議員(日本共産党)「軍隊は国民を守らない。自衛隊の派遣要請は、住民の安全を守らない」
原田議員(市民の党)「備えが予防というのは間違い。備えが不要にするのが大切だ。」

自衛隊OBを活用すべき!! とんでもない意見が飛び出した!

三野議員(立志の会)「市民の自主的協力で、本当に守れるのか?自衛隊OBで構成し、各自治体と連携する頼もしいNPO団体「神奈川国民を守る会」があるが、こういう団体との連携が必要だ。」

3月21日 定例会議を開催しますのでどなたもご自由にご参加ください。(市民活動推進センター 18時)

投稿者 藤沢の会 : 22:10 | ニュース